臨時保育士とは
共働きの家庭にとって保育園はなくてはならない存在ですね。
仕事に出かけている間も専門の資格を持った保育士が子どもの面倒を見ていてくれるので、お父さんもお母さんも安心して仕事に専念することができます。
このように便利な保育園は、現在公立と私立の2種類に分かれています。
このうち公立の方には、「正規職員」と「臨時職員」という2つの雇用形態があります。
正規職員として働く人は「保育士」、臨時職員として働く人がいわゆる「臨時保育士」と呼ばれる人たちです。
臨時保育士の他にも地域によっては「定数外職員」や「非常勤保育士」と呼ばれることもあります。
公立の保育園で働く保育士は地方公務員という扱いになり、臨時保育士は地方公務員法第22条の「臨時職員」に該当することになります。
臨時保育士の待遇
臨時保育士というのは通年求人が行われていることが多いようです。
正規職員は年に一度の募集がほとんどですが、離職などをカバーするために臨時保育士の募集が随時行われています。
また、さまざまな福利厚生費がかかる正規保育士よりも費用のかからない臨時保育士を雇う保育園も多いようです。
臨時保育士の場合、時給や日給で雇われていることも多いため、月給制で賞与がもらえることもある正規保育士と比べると給料が平均して低めであることは否めません。
ただし勤務時間が十分であれば、雇用保険や社会保険に加入することが可能になります。
子育てなどで一時的に保育士の仕事をやめていた人などが復帰するには便利な勤務形態と言えます。
ただし臨時保育士として就職しても、そのまま正規保育士になるのは難しいようです。
「とりあえず臨時保育士として就職して、将来的に正規で契約し直したい」というのであれば、そのまま契約変更を待つのではなく正規保育士の募集に新たに応募する方が確率は上がります。
臨時保育士の仕事は正規保育士とまったく変わらないのに、賞与がなく昇給していくこともないため、長期で仕事をしたいと思っている人には向かない勤務形態となっています。
臨時保育士の求人
臨時保育士の求人は保育士に特化した求人サイトでも行っていますし、ハローワークでも探すことができます。
公立保育園の場合は公務員という扱いになりますので、就職を希望する都道府県で保育士としての登録をまず行い、次に地方自治体の窓口で申し込みます。
勤務条件は広報誌や自治体のホームページ、ハローワークなどで確認することができます。
なお、地方自治体によっては臨時保育士の登録募集を行っているところがあります。
この場合、登録してもすぐに採用されるわけではなく、案件が発生した時だけお声がかかるようになっていますので、すぐ働きたいという人には向いていません。
確実に職場を探したい人はキャリアアドバイザーのいる民間の求人サイトを活用するのがおすすめです。