イヤイヤ期がパワーアップする3歳児
保育園に預けることができるのは生後2ヶ月(生後57日)の乳児から小学校入学前の満5歳までというところが多いようです。
保護者の方の職場環境にもよりますが、育児にできるだけ時間をかけたいという場合には2歳ぐらいまで家庭で育て、3歳になってから保育園に預けるのが理想的です。
さて、3歳児というのは2歳児のイヤイヤ期がさらにパワーアップしたような年代です。
運動機能もかなり向上して知恵もついてくる頃なので、「第一次反抗期」とも呼ばれているほどです。
ただし体力と運動能力はあっても、危険に対する判断がまだよくできない段階でもありますからその辺りを保育士が注意してあげる必要がありますね。
自意識が高くなり、大人が手助けしようとすると拒むことも多くなります。
これが第一次反抗期と呼ばれる由縁です。
自分で何でもしようという意識が強くなりますから、「子ども扱い」せずにできないところは上手に手助けしてあげるように心がけるのがおすすめです。
助けられるよりも逆に大人のお手伝いをしたいという気持ちも強い時期なので、何か手伝ってくれたら「ありがとう」「助かったよ」と明確に伝えると喜んでくれます。
3歳児は言葉も発達
3歳になると単語の組み合わせだけではなく、「おはよう」「ありがとう」などといった日常的な会話もできるようになります。
さらに「すべすべ」「つるつる」など、物の状態も言葉で表現できるようになります。
盛んに質問をし始めるのもこの年頃です。
質問を連発されたらすぐに答えるのではなくて、「ほんと、どうしてだろうね」「○○ちゃんはどうしてだと思う?」などと一緒に考える姿勢を示すことも大切です。
子どもが一生懸命話しかけている時は忙しくてもぞんざいに聞き流さず、必ず耳を傾けてあげるようにしたいものです。
そうすることによって子どもとの信頼関係が築かれていきます。
3歳児保育のポイント
3歳児というのは我が強く、好奇心も強いので毎日接していると泣かされることもあるかもしれませんが、この時期はその後の一生の人格を形成する大切な時期でもあるわけですから、真面目に取り合ってあげるようにしたいものです。
仕事がきつく感じても、子どもの前でヒステリックに振る舞ってしまうのは抑えるようにしましょう。
大人が感情的に振る舞うことで子どもに我慢を覚えさせてしまうと、今後の精神面の発達に大きな影響を与えかねません。
3歳児は反抗期だけあって同じ年代の子どもとの衝突も多いものですが、こういう時は保育士が間に入って取りなしてあげましょう。
友だちとのトラブルの中で、自身の気持ちと向き合わせるほか他者の存在を意識させることで社会性を身に着けさせることも重要になっていきます。