2歳児の特徴
1歳までは「赤ちゃん」というイメージが強いものですが、2歳児ともなると歩くししゃべるし動き回るしとかなり活発になってきます。
このため、赤ちゃんのイメージを脱却して「子ども」になるのが2歳児と言えるでしょう。
2歳児は「イヤイヤ期」とも呼ばれており、保育園内で保育士を手こずらせるシーンも出てくるはずです。
2歳児は歩くことができるばかりではなく、かがんだり登ったり降りたりなど、いろいろな運動ができるようになります。
走ったり飛んだりできるようになるのもこの頃ですから、ちょっと目を離すとどこかに走り去っているといったようなことも起こります。
保育士の方も一緒に動き回ったりするなど、ハードな動きが要求されるのが2歳児保育です。
また、2歳を過ぎると手先も器用になってきますので、紙をちぎったり貼ったりといった遊びを好んでやるようになります。
道具を使った遊びもするようになりますが、子ども同士での道具の取り合いやケンカなどは気をつけた方がいいですね。
自立性が出てくる2歳児
2歳になると何でも自分でやりたがるようになり、自立性が出てきます。
子どものしつけの中でも最重要なもののひとつ、排泄に関しても自分でやりたがる子が増えるのも特徴的です。
尿意をしっかりと大人に伝えることができるようになるほか、自分自身でトイレで排泄することができるようになります。
この年頃の子どもに対しては本人の自発性を尊重し、保育士はあくまでも「できないところは助けてあげる」という態度で接するといいですね。
ただし身体的にはまだまだ子どもですから、無理はさせないことも大切です。
排泄と同時に手洗いもきちんと指導していくのが理想的ですので、石けんの使い方など一から根気よく指導していく必要があります。
言語能力も発達する時期
2歳児になると「ワンワン」「ママ」などの単語だけではなく、「公園 行こう」などのように2語以上の文章が言えるようになります。
自分の感じていることを言葉で伝えたい、共感を得たいと考えるようになるのもこの時期なので、言うことをよく聞いてあげて共感してあげることで子どもの言語能力を伸ばしていくことができます。
自我に目覚めると同時に社会性も出てくるので、おもちゃの取り合いになった時は譲り合う気持ちを教えてあげながら集団生活の大切さを身に着けさせていくといいですね。
子どもは保育士の気分にも敏感ですから、疲れてイライラするような時でも子どもの前でだけは態度には出さず、誠意を持って対応していくのが理想です。
2歳児とはいえ大人をよく観察し自分の身の振る舞い方を覚え始める子もいますので、「子どもだから分からないだろう」と感情的な振る舞いをしないよう気を付けましょう。