1歳児クラスのポイント
保育士の仕事はもちろん子どもの面倒を見ることですが、担当する子どもの年齢によって接し方が違ってきます。
1歳児というのは赤ちゃんから子どもへと成長していくちょうど過渡期に当たりますから、毎日いろんなことを学んでどんどん成長していきます。
このように変化の大きい1歳児なので、保育士としても臨機応変に対応することが必要になってきます。
しかもこの年代は個体差も激しいので、単純に「1歳児」というカテゴリに全員を入れてしまうのもナンセンスです。
1歳児の中には1歳のお誕生日を迎えたばかりの子どももいれば、2歳に近い子どももいます。
つまり両者には約1年ほどの開きがあるので、扱い方も大きく違ってきます。
ですから1歳児の担当になったら、個人間の成育の差が大きいことをよく踏まえた上で接していくことが大切になっていきます。
1歳児の特徴
1歳児というのは1日のほとんどを寝て過ごしていた乳児がまたたく間に運動機能を獲得していく時期です。
この頃になると歩行ができるだけではなく、一人歩きがかなり安定してきます。
また、全身を動かすことができるようになり、音楽をかけると歌やリズムに合わせて身体を動かし始めます。
手の動きもだんだんに細やかになり、物をつまんだりする動作がうまくできるようになります。
絵本を一人でめくることもできるようになりますし、絵もなぐり描きですが描けるようになります。
さらにボールを与えると投げたり転がしたりして遊ぶようになります。
1歳児への対応
昨日までは歩けなかったのに、ある日突然一人歩きができるようになるのが1歳児です。
ですから子どもが急に立ち上がって歩き出しても危険のないような十分なスペースを確保してあげることが重要です。
万が一転んだ時に怪我をしないように、しっかりと見守ってあげることも大切です。
1歳児はいろいろなことを自分でやり始めるようになる時期でもありますから、その意思を尊重し本人の能力をできるだけ伸ばしてあげるようにしましょう。
食事の時間もフォークやスプーンを自分で使って食べたがるようになる子が多く見られますから、過保護になりすぎないよう指導していくことがポイントになってきます。
排泄を覚えることは1歳児にとっては非常に重要ですが、おまるや便器にも慣れてくる時期ですので、タイミングを逃さないようにしっかりと指導してあげることが肝心ですね。
おしっこをすると教えてくれるようになりますし、自分で率先してトイレで排泄をしたがる子も増えていくのが特徴です。
言葉も急速に覚え始める時期ですから、話しかけてあげたり言っていることを聞いて会話の楽しさを教えていくことも大切です。
1歳児でも後半になると2語文をしゃべるようになります。