絵本専門士の資格
絵本専門士とは絵本の専門家のことで、絵本についての高度な専門的知識を持っています。
最近、教育の現場で絵本の読み聞かせが見直され、子供の読書活動等も推進されていますので、こうした知識を持つ絵本の専門家が必要になったのです。
絵本専門士は幼稚園や保育園、学校などの保育や教育の現場で、読書活動の幅を広げる役割があります。
その背景として、絵本の価値が様々な角度から見直されているということがあるでしょう。
絵本を読むことで、子供たちの創造力は広がり、豊かな感性や思いやりの心を育て、言語力を確かなものにします。
そのような基礎ができていると、将来的に文脈の理解、物事の認識等につながるのです。
地域や園、学校の読書活動に必要な絵本専門士
最近は学校のみならず、地域での活動にも読書が取り上げられます。
読み聞かせやお話会、ワークショップなど、幼稚園、保育園はもちろん、小学校、中学校、地域へと広がっているのです。
学校や地域の図書館はもちろん、幼稚園、保育園、医療機関と絵本専門士の活動は広がりを見せています。
たとえば、学校の図書ボランティアの活動などにおいて、絵本選びをアドバイスする、幼稚園や保育園の親を対象に家庭での読み聞かせを提案するなど、活動の幅は広がっています。
特に最近さかんに活動している図書ボランティアの勉強会などに招かれるということも多いでしょう。
絵本の良さなどをそこでアピールすると、各ボランティアに学校で実践してもらえるでしょうから、絵本の交流の輪が広がるのです。
資格を取るには
絵本専門士になるには、国立青少年教育機構で絵本専門士養成講座を受けます。
この講座は実施の日が決まっている上に、受講できる条件をクリアしなければいけません。
その条件は、子供や絵本に関する資格を持っている、絵本に関わる実務に3年以上携わっている、絵本に関わる活動に3年以上、関わっている、絵本学、児童文学、美術に関しての研究実績があるということです。
この条件がクリアできているか否かを審査し、合格した人がこの講座を受講できるという仕組みになっています。
受講料、受講定員もあり、受講会場も決まっています。
大体は東京都内で行われるようですから、都内に行かれる状況にある人が良いです。
詳細は、「絵本専門士強制講座」をインターネットで検索してみましょう。
問い合わせ先の電話番号、Eメールが記載されていますので、不明な点などを質問してみても良いかもしれません。
培ってきた絵本に関する知識や技術をこうした資格に活かせれば、幅広く活動でき、人々の役に立てるものです。
長く図書ボランティア等に携わってきた人や司書の資格がある人は、問い合わせてみても良いでしょう。